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地域の文豪の魅力伝える 「伊賀文学振興会」設立

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 令和元・2019年5月12日 中日新聞社

地域の文豪の魅力伝える 「伊賀文学振興会」設立
 飯盛結衣
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2019年5月12日

地域の文豪の魅力伝える 「伊賀文学振興会」設立

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3月、岸さんの残した基金の使い道についてアイデアを出し合う福田さん(中央)や市の担当者ら=伊賀市上野丸之内の旧崇広堂で

 伊賀地域ゆかりの作家や作品を顕彰しようと、市民有志が「伊賀文学振興会」を設立した。伊賀市出身の小説家岸宏子さん(故人)が同市に寄贈した約一億円の基金を活用し、文豪ゆかりの地への案内看板の設置や文学講座の開催を呼び掛ける。六月一日午後一時半から同市のハイトピア伊賀五階で設立総会を開く。

 伊賀ゆかりの小説家、横光利一をしのぶ会「雪解(ゆきげ)のつどい」を毎年開く実行委のメンバーらが中心になって設立した。実行委員長の福田和幸さん(70)によると、岸さんは横光の親戚にあたり、つどいの前身となる顕彰イベントにも参加していた。

 二〇一四年に亡くなった岸さんの遺言で市に寄贈された居宅(上野忍町)と遺産一億円余の活用方法は、ほとんど決まっていない。「このままでは岸さんの遺志が反映されないのでは」と危機感を持った福田さんら約三十人が今年二月、雪解のつどい実行委を改編し振興会を立ち上げた。今後、居宅や遺産の具体的な使い道を検討し、市に提案していく。

 伊賀地域ゆかりの作家は、推理小説家江戸川乱歩や「名張少女」の田山花袋、「忍ぶ糸」の北泉優子さん、芥川賞作家伊藤たかみさん、ミステリー小説家麻耶雄嵩(まやゆたか)さんらが活躍。司馬遼太郎の「梟(ふくろう)の城」といった伊賀忍者を題材にした作品も多い。福田さんは「伊賀の文学作品を通して地元を再発見できたら。若い人にもぜひ仲間に加わってもらい、継続的な事業にしていきたい」と期待した。設立総会後には福田さんによるミニ講座「伊賀の文学 アラカルト」も開く。申し込み不要。(問)福田さん=090(8158)9231

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岸さんの寄贈本などが並ぶ棚=伊賀市川合の阿山図書室で

◆阿山図書室に寄贈文庫開設

 伊賀市は阿山図書室(川合)に岸さんの著書や愛読書四百七十四冊を並べた「岸宏子文庫」を開設した。岸さんから寄贈された遺産で立ち上げた基金を初めて活用した。

 文庫は寄贈された約千二百冊のうちの一部で、四月から図書室の一角に並ぶ。著書は「若き日の芭蕉」「荒木又右衛門」「嘘と明日があればこそ」「九鬼水軍物語」「忍び歌」「本居家の女たち」など二十冊余。そのほかの大半が愛読書や蔵書で、郷土の歴史に関する本も多数含まれる。

 本に貸し出し用のバーコードを取り付け四十二万円を基金から取り崩した。図書室の担当者は「ぜひこの機会にゆかりの作家の作品に触れてほしい」と呼び掛けている。阿山図書室は月曜と祝日、五月三十一日、六月十九日~三十日が休み。上野図書館でも文庫リストが見られ、本を取り寄せることもできる。

 (飯盛結衣)

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中 相作

Naka Shosaku

Author:Naka Shosaku
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