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第72回日本推理作家協会賞

人事

第72回日本推理作家協会賞
 平成31・2019年4月25日選考 日本推理作家協会主催

長編および連作短編集部門
 葉真中顕「凍てつく太陽」(幻冬舎)
短編部門
 澤村伊智「学校は死の匂い」(「野性時代」2018年8月号)
評論・研究部門
 長山靖生「日本SF精神史【完全版】」(河出書房新社)

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平成最後のあれやこれや

 十連休四日目。

 お天気、雨。

 きょうがいわゆる平成最後の日です。

 いっこ前のエントリに記録した『世界推理短編傑作集 5』、旧版の「見知らぬ部屋の犯罪」を「妖魔の森の家」に差し替えるのであれば宇野利泰ではなく乱歩の訳文を採用すればえかったのに、いやいや、あれは下訳があって乱歩訳と銘打つのはちょっとつらいかもしれないからやっぱこれでえかったのかなと思ったりしましたが、とにかくこれが平成最後の乱歩の本になりました。

 「伊賀一筆」第二号に掲載する「江戸川乱歩著書目録2014-2019⅓」の掉尾を飾るのがこの本ということになりますが、ちょうど平成も終わることだから、乱歩の本を買うのはもうこれでおしまいにして、あとのことはみんな名張市立図書館に託したらさぞかしすっきりと晴れやかな気分で令和たらいう御代を迎えられるであろうなとは思いますけど、そうすんなりとは行ってくれないのがせつなくもやるせないところです。

 それでその「伊賀一筆」第二号すなわち復刊兼最終刊号、今年の夏には発行できるだろうと考えていたのですが、乱歩のお誕生日である10月21日にしたほうがいいのではないかと思えてきました。

 消費増税後のほうがいいんじゃね? というのが理由のひとつですが、なんてったって乱歩の生誕百二十五年を記念して発行するんですから、やっぱ10月21日発行とするのが筋ではないか。

 ちなみにお誕生日以外の本年の記念日はと申しますと、乱歩結婚百年は11月26日、名張市発足六十五年は3月31日、名張市立図書館開設五十年は7月25日、名張人外境開設二十年は10月21日、伊賀市発足十五年は11月1日、乱歩生誕地碑広場開設十年は2月28日といったところになります。

 乱歩の生誕を記念して雑誌を発行するのはこれが最後になるでしょうから、ここはやっぱ10月21日にしとかなきゃなと思われます。

 ちなみに「伊賀一筆」第一号は12月10日、中井英夫の命日を発行日といたしましたが、「虚無への供物」を原作にしたNHKのテレビドラマがYouTubeにアップされてましたので、全話視聴できるのかどうか未確認ながらとりあえずご紹介。


 みたいなことで、「虚無への供物」の大尾、あの少しずつ閉ざされてゆくカーテンのように平成という時代の幕が降りてしまうわけですけど、まあ、大騒ぎしなきゃならないことではまったくないと思います。

世界推理短編傑作集 5

書籍

世界推理短編傑作集 5
 編:江戸川乱歩
 平成31・2019年4月26日 初版(新版、改題) 東京創元社 創元推理文庫
 A6判 カバー 411ページ 本体960円
 初版:世界短編傑作集5 昭和36・1961年5月12日

ボーダーライン事件
 マージェリー・アリンガム 猪俣美江子訳
好打
 E・C・ベントリー 井上勇訳
いかさま賭博
 レスリー・チャーテリス 宇野利泰訳
クリスマスに帰る
 ジョン・コリアー 宇野利泰訳

 ウィリアム・アイリッシュ 門野集訳
ある殺人者の肖像
 Q・パトリック 橋本福夫訳
十五人の殺人者たち
 ベン・ヘクト 橋本福夫訳
危険な連中
 フレドリック・ブラウン 大久保康雄訳
証拠のかわりに
 レックス・スタウト 田中小実昌訳
妖魔の森の家
 カーター・ディクスン 宇野利泰訳
悪夢
 デイヴィッド・C・クック 小西宏訳
黄金の二十
 エラリー・クイーン 小西宏訳 
短編推理小説の流れ 5
 戸川安宣

 東京創元社:世界推理短編傑作集〈5〉 【新版】

お酒お煎餅ありません

 十連休二日目。

 お天気よろしき見込み。

 三重県津市にある県立総合博物館に足を運ぶ予定。

 ついでに県立図書館にも立ち寄るつもり。

 さて昨日、5月12日の講演会をご案内いただきました。

 毎日新聞:なばりのたからもの功労者|新たに2人、山田さんと中さん ユネスコ協選定 /三重(2019年4月27日)

 いやー、おれももう六十六かよ、いつまでこんなあほなことやってなきゃなんないんだろうな、としみじみ思います。

 なお、今回の講演会ではお酒やお煎餅のおもてなしはございませんので、あしからずご了承ください。

連休前にできました

 十連休初日。

 お天気よろしからず。

 連休明けになるかと思ってたんですけど、連休前にできあがりました。

 5月12日、名張ユネスコ協会主催の講演会で無償配布する冊子です。

20190427a.jpg

 いずれもA5判で、左の「江戸川乱歩名張随筆」は十二ページ、右の「あらたふと資料収集五十年」は表紙を含めて四十ページ。

 それぞれ五十部ずつ、印刷製本してもらいました。

 ほんま、何かと物入りでおます。

 内容はといいますと、左のほうは乱歩の随筆三本、右のほうは例の漫才の抜刷。

 これを二冊ワンセットでA5サイズの封筒に入れ、当日のお客さんのなかにご希望のかたがいらっしゃれば、というか、当日のお客さんなんてほぼゼロだと推測されるんですけど、もしもいらっしゃったらどうぞご自由にお持ち帰りくださいという寸法です。

 いろいろご協力をたまわりましたので、きのうのお昼前、名張市役所二階の秘書広報室にできたてほやほやのをワンセットお持ちし、ほんとは自分で行かなきゃならなかったんですけどもうお昼休みに入るころでしたので、勝手ながら市教委と市議会の事務局にもワンセットずつお手渡しいただくべく、まったくまことに勝手ながら秘書広報室にことづけてまいりました。

 名張ユネスコ協会の事務局は名張市教育委員会事務局内に置かれているはずですから、ユネスコは市教委からすでに大目玉を頂戴したか、あるいは連休明けに頂戴するか、そういった展開になるのではないかいな。

 また、聞くところによりますと名張ユネスコ協会には名張市議会議員の先生が十人ほど所属していらっしゃるそうですから、いくら抜刷では姓名を伏せ字にしてあるとはいえ、議会事務局は強い者にはものすごく弱いが弱い者にはものすごく強い男こと福田博行先生や公明党のまたぐらのマリアこと吉住美智子先生からやはり大目玉を食らうことになるのではないかいな。

 いやー、あっちもこっちも難儀な話じゃなあ。

受賞できませんでした

 昨日、日本推理作家協会賞の選考会が開かれ、評論・研究部門で受賞するはずだった私の『乱歩謎解きクロニクル』、愛称らんクロが賞を獲得できませんでした。

 おっかしいなあ。

 なんで受賞できなんだのじゃろう。

 日本推理作家協会賞といえば、思い出すのは『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』。

 指折り数えれば十四年前、平成17・2005年の第五十八回日本推理作家協会賞評論その他の部門にノミネートされながら、すれっからしのミステリファンでさえその存在をご存じなかったのではないかと思われる作品が受賞するという憂き目を見たあの日。

 へーえ、日本推理作家協会ってここまであからさまな真似ができるんだあ、とびっくりしてしまったあの日。

 なんで不木との書簡集に賞をやらなんだのじゃ、と天国の乱歩が怒っとるぞ、とこちらまで激怒してしまったあの日。

 しかし、わがらんクロは天国の乱歩が激怒するかもしれん内容だからなあ。

 日本推理作家協会賞評論・研究部門の審査員のみなさんも、そのあたりを世にいう忖度でお済ませになったのかもしれんなあ。

「高田馬場アンダーグラウンド」本橋信宏著

ウェブニュース

日刊ゲンダイDIGITAL
 平成31・2019年4月17日 日刊現代

「高田馬場アンダーグラウンド」本橋信宏著
 堀井憲一郎
 Home > BOOKS > BOOKSニュース > 記事

ホリケン調査隊が行く ちゃんと調べてある本

「高田馬場アンダーグラウンド」本橋信宏著

公開日:2019/04/17 06:00 更新日:2019/04/17 06:00

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20190425a.jpg

 高田馬場について書かれている。

 高田馬場は少し怪しい街である。

 池袋と新宿・歌舞伎町の間にあるため、そのバックヤードのような役割を担っているのだ。私も住んでいるから知っている。そのアンダーグラウンドに生きる人たちを描いている。

 あらゆる関係者に直接に話を聞く調査力がすごい。それも上っつらな取材ではなく、しっかり本音まで聞き出している。

「ビニ本」を始めて大儲けした男、「自販機本」をつくった男、歌舞伎町で「ぼったくりの帝王」と呼ばれた男。生々しい声が記されている。それだけではなく「赤軍派の元最高指導者」の話まで聞き出している。すべて高田馬場でつながっているのだ。

 裏側の人間だけではなく高田馬場ゆかりの江戸川乱歩や手塚治虫、また名曲「神田川」の作詞家・喜多條忠たちの素顔にも迫る。この「表」の人たちの話も極めて面白い。風俗マンガ家として知られる成田アキラと手塚治虫との交流話は、最後の最後、ええ話やあ、と胸に迫る。

 喜多條忠が「神田川」を作詞し、それに南こうせつが曲をつけたエピソードにも圧倒される。

 筆者は、喜多條忠本人に名曲「神田川」の舞台となった「三畳一間の下宿」があった場所に案内されている。「ああ……なんということか。私の仕事場とそれこそ目と鼻の先ではないか」と書かれた横にある写真を見て、これまた私(堀井)が驚いた。私の仕事場とも目と鼻の先である。筆者はその場所の橋の欄干に赤いテープを巻き付けたらしい。そして、ウソのような話であるが、私はそのテープを見かけていたのだ。あれはそういう目印だったのかと思った瞬間に、だったら歌に出てくる銭湯は、あの昭和の終わりになくなった和菓子屋とはんこ屋の先のあそこだ、と思い至り、私はしばし呆然としてしまった。当書を読んでる間中、私は昭和の中に居続けていた。

(駒草出版 1500円+税)

日本怪談集 取り憑く霊

書籍

日本怪談集 取り憑く霊
 編:種村季弘
 平成31・2019年3月20日新装版初版 河出書房新社 河出文庫
 A6判 カバー 441ページ 本体1000円
 旧版:日本怪談集 下 平成元・1989年8月4日

人間椅子
初出:苦楽 大正14年10月号(4巻4号/1925年10月1日)
底本:屋根裏の散歩者 江戸川乱歩推理文庫2(講談社/昭和62・1987年11月6日)

 河出書房新社:Home
 国立国会図書館サーチ:日本怪談集 : 取り憑く霊

これでは漫才にもなりません

 毎度おはなしにならなくて困り果てている次第でございますが、きのう、こんなメールが。

中  相 作  様

 この度は、市長への手紙をお寄せいただきありがとうございました。

 民間人館長制度のご提案をいただきました。

 他市の状況ですが、民間人館長は「公募によるもの」、「指定管理者制度によるもの」が主となっています。

 民間人を一般職非常勤職員として館長に任用する場合は、条例等の改変は不要であると考えます。

 次に、指定管理者制度による場合は、「名張市立図書館設置条例」に「指定管理者による管理」等を規定するための改正を行う必要があります。その上で「名張市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例」に基づき、指定管理者候補者の選定を行い、議会の議決を経て指定管理者として指定することとなります。

 民間人館長につきましては、インターネット等で確認した範囲では全国で約11市が公募館長制度を実施しているようです。

 募集資格等では、「図書館司書の資格が必要」、「図書館運営に精通している」等、また、その身分も特定任期付職員、嘱託員等で、それぞれの市により異なっているのが現状です。

 引き続き、先進事例の情報収集に努めるとともに、本市として民間人館長制度についての検証を進めていきます。

 今後とも、貴重なご意見・ご提案をお寄せいただきますようお願いします。

 平成31年 4 月22日

 名張市長 亀 井 利 克


 で、きょう、こんな「市長への手紙」を。

 お世話になっております。

 4月12日付市長への手紙に対するご回答、どうもありがとうございました。

 しかし、これでは当方の質問にお答えいただいたことにはなりません。

 4月1日付市長への手紙をじっくりお読みいただいて、そこにどんな質問が記されているのか、それをよく理解したうえでお答えを頂戴いたしたく、勝手ながらお願い申しあげます。

 私は条例制定のプロセスについてお聞きしております。

 よろしくお願い申しあげます。



 件名は「まともなお答えをお願いします」といたしました。

 ほんとにおはなしにならなくて、これでは漫才にもなりません。

 それから、おとといのエントリに記した「市長への手紙」は、きのうあのとおりの文面で送信いたしました。

 2019年4月21日:物入りでいけません

 それであわてて上掲の回答を送ってきてくれたのかもわかりませんけど、いつもいつもとんちんかんで、お役人ってのはほんとになんだかなあ。

 向こうは向こうで、軽いきちがいってのはほんとになんだかなあ、と思ってらっしゃることでしょうけど。

言語態 第18号

雑誌

言語態 第18号
 平成31・2019年3月 言語態研究室
 A5判 273ページ 700円

 言語態研究会blog:言語態 第18号
中 相作

Naka Shosaku

Author:Naka Shosaku
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