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滝沢カレンの「人間椅子」の一歩先へ

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 平成30・2018年8月26日 朝日新聞社

滝沢カレンの「人間椅子」の一歩先へ
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2018.08.26

滝沢カレンの「人間椅子」の一歩先へ

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撮影:斎藤卓行

 世界の名作のタイトルをヒントに、滝沢カレンさんに自由に物語を紡いでもらう連載。3回目は日本ミステリー界を代表する作家・江戸川乱歩の作品群のなかでも、ひときわ妖しげなタイトル『人間椅子』(1925年)。美しい女性作家のもとに届いた見知らぬ人からの封書。「奥様」という突然の呼びかけから始まる手紙には衝撃の出来事が記されていた……。さて、この物語の一歩先は?

この記事の連載は・・・・・・
滝沢カレンの物語の一歩先へ

ある美人作家に届いた、見知らぬ人からの一通の手紙により生活が一変した。
それは暑い暑い夏の昼下がりだった。

美人作家の高吉紀子(のりこ)は今日も締め切りに追われていた。滴る汗を、今にも穴のあきそうなうちわでひたすら扇ぐ。そんな中、郵便屋さんの声で玄関に走る。

「こんな暑い中ご苦労さん」と軽く挨拶を交わし、手紙を一枚一枚見ていくと、「湯崎敏夫」という名の見ず知らずの男からの手紙だった。
古びた封筒に、大きく力強く「奥様へ」と書かれた手紙だった。
紀子は婚期を逃した40歳の独り身だったため、「?」と思いながらも、何故か指先が流れるように封筒を開けていた。

その一通から、ある物語は始まるのだった。

「奥様へ お元気にしているでしょうか?
突然のお手紙でさぞかしおどろいてる事でしょう。

私は、旦那様と仲良くさせて頂いていました、船長の湯崎敏夫という者です。
今回航海を共にしておりました。
旦那様には大変お世話になりました。

実は、奥様には旦那様の行方を嵐の波に飲まれたと言いましたが・・・・・・
本当は違う事をお伝えするべく今回はお手紙を出しました。

本当は旦那様の行方は不明です。
ある日、大西洋航海中、嵐に飲まれそうになったとき、旦那様にお伝えしなくてはと部屋に行った際には旦那様の姿は見当たらず。
そこには日本語とはいえない暗号のような紙が置いてありました。

私共のほうで全力を尽くしましたが、謎は解き明かされないまま、
こんなに月日が経ってしまってからのご報告になったことをお詫び申し上げます。

湯崎敏夫」

という、全く理解不能な手紙だった。
紀子は何の話だか訳も分からず、住所を間違えたのじゃないかと思ったが、なぜか気を許せない気持ちになり、手紙を見つめ返した。

すると、短冊のように足元に落ちてきたのは、暗号が書かれた例の紙だった。
紀子にとっては、子供の落書きにしか見えなかった。
そこには、大きなサメのような体に人間の顔が書かれており、なんだか不気味な絵だった。

紀子は思わず身体に広がる鳥肌を感じ、いてもたってもいられず机の下に手紙ごとしまった。

こんな手紙すらとどいたことを忘れ、月日は流れて秋になった。
その日は朝から空が怒るように雷がなり、強気な雨が地面を打ちつけていた。
紀子は雨漏りの始末に追われ、いつも通り原稿の締め切りを過ぎて焦っていた。

ふと、紀子は夏に届いた奇妙な手紙を思い出す。
「あの手紙はどこにしまったかしら?」
そんな些細な気持ちが抑えきれなくなり、手紙を引き出しの奥から見つけ出し開いてみた。

相変わらず奇妙な手紙だなと暗号の紙を裏返した瞬間、ゾッとした。
そこには以前は書かれてなかったはずの場所に、「見つけてほしい」と力のない字力で書いてあったのだ。
紀子は触れてはいけない扉をあけてしまったような気持ちになったと同時に、なぜか放っておけない気持ちになった。

そして紀子は吸い込まれるように、大西洋に向かった。
有り金を握りしめ、右も左も分からないがとにかく大西洋に行かなくてはいけない気持ちはとまらなかった。
紀子はめんどくさがり屋でまぁいいかという言葉が口癖なくらい適当に生きていた性格だったが、この「旦那様」という人物を助けに行かなくてはという使命感に襲われたのだ。

そしてフロリダ半島まで行き船を出してもらうために、現地ではいろんな漁師に頼み込んだ。憎くも嵐の日だったためみんなが船を出すのを嫌がった。
そりゃそうか、日を改めよう、と胸を落ちつかせ諦めかけた時、小屋にひとりの80歳を超えた漁師が海に向かって遠くを見つめていた。

紀子はなぜか初めて会った感覚ではない気持ちを味わった。
でも明らかに40数年生きてきて会ったことはないはずの人間だ。
そんな不思議な感覚を持ちながら、またもや身体が勝手にその老人の方へと引き寄せられ、思わず聞いてみた。

「すみません、大西洋で人を探しています。船を出してくれませんか?」
自分でも何を言ってるんだと思いながらも、口から勝手に言葉たちが出しゃばっていた。

老人は紀子を見つめると、ハッとした表情をひそかに感じさせ、優しい目になり「こんな嵐の日に船を出せという人なんて、生きていてあんたが2人目だよ。こんな嵐の中見つかるかね。でも君は困っているんだろう? 力になるよ」と言ってくれた。

紀子は深く内容を気にもせず、やったぁ! 海へ出れる!と気持ちの高鳴りを喜んだ。

雨風は海の沖まで出るとどんどんひどくなった。船は今にも風でひっくり返りそうな中、踏ん張りながらどうにか進んでいた。
紀子には、大西洋のどこにその「旦那」と呼ばれる人がいるのか、本当に存在するのかさえ検討もつかない中、何故か強い意志がそこにあり、明らかに進む方を老人に示していた。

すると老人の口から、さらに衝撃的な言葉を聞かされるのだった。
「ここから先はバミューダトライアングルの海域だ。ここでは数々の魔の伝説があるんじゃよ。嵐の中ここに来たのは生きてて二回目じゃ。もうあんな事には二度としたくない・・・・・・。引き上げよう」
老人は意味深な言葉を弱そうに言った。

過去に何があったかと気になる気もしたが、それよりもこの先に行けない悔しさが収まらない。
だが老人が指差した方向には、見たこともない薄暗い空に、巨大な雲が次々と終わりの知らない渦を巻いており、明らかに空気や世界が違っていた。
まるで紀子と老人を追い返すような壮大な迫力だった。

嵐でびしょ濡れだった。それでもこの感情を抑えきれない紀子は、その巨大な雲がうごめく方向を指差し、「私だけでもいい! どうにか行けないですか?! あそこに『旦那』が待っているの!!!!!」。
つい言葉が走る。

紀子も思わず口を塞いで自分の発言に驚いた。結婚もしたことなければ、恋人だっていない紀子だが、自然と「旦那」の存在を意識していたのだ。

すると老人は、「っ!!!!」。
ギョッとした目でこちらを見て近付いて言った。
「君だ!君があそこでいなくなった女性なんだ!」と。

雨風の轟音で今にもかき消されそうな声だったが、紀子にはハッキリと聞こえた。

そう、今から60年前。
老人がまだ20歳の青年だったころ、ある社員旅行で来ていた団体が、バミューダ海域に行くツアーに申し込んでいた。そのツアー会社の息子がこの老人だった。

その団体客は、海に出てバミューダトライアングルに差し掛かる寸前で嵐に遭遇してしまい、急いで岸に引き戻したが、戻ると不思議なことに「旦那」と呼ばれる男だけが消えていた。
皆恐ろしくなり、これは嵐のせいだと決めつけて捜索はしなかった。
一部では、魔のバミューダ海域で違う世界に連れていかれたんじゃないかなど憶測も続いた。

数ヶ月して、ひとりの40代の女性がその青年(今の老人)の前に現れた。
青年が今日と同じく嵐の海を見ていた時だった。女性は涙目になりながら、走ってきたのか息をゼィゼィ言わせながら、「旦那を探しています。船を出してください」と、紀子と同じ言葉を放った。

優しい青年は、無我夢中になり、誰にも言わずに家族が持っている小さな船を海に出してしまった。
女性が指示する方へ船を漕いでいくと、みるみる空の色が怪しげな場所が一際目立っていた。

青年は恐ろしくなり、帰ろうと女性を促したが、「一人で行かせてください!旦那が待っているのっ!!!」と、雨にも風にも負けない感情がそこにはあった。

まさに、紀子と同じ言葉だった。

それから60年が経ち、紀子が同じ場所にいる。
老人は今でもその記憶はハッキリ覚えているという。

その女性はというと、帰ろうと言った青年を振りほどき、浮輪を片手に海の中に飛び込み泳いで、その海域に消えていった。たしかに最後まで泳ぎながら、暗闇に消えていった。
青年が岸まで戻り助けを呼んだ時には、もう女性は海底にも近くの島にもいなかった。

老人は言った。
「悔やんでも悔やみきれない過去だが、きっとその女性は『旦那』にどうしても会いたかったに違いない。愛する『旦那』の為に身を削っても一緒の道に進みたかったはずだ」と。

紀子を無理やり岸に返して、小屋まで無事に戻ってきた老人は紀子にそう言った。だが、紀子の気持ちは違っていた。
もはや、紀子という身体に別の人格のようだった。老人にガバッと目を見開き、鋭い目つきで言った。
「違うわ。あの時『旦那』に会えなかったから、生まれ変わってまた探しにきたのよ」

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絵:岡田千晶

紀子は、「旦那」という名の男を愛した女の生まれ変わりだった。
「旦那」に会えなかった無念の気持ちを捨てきれず、紀子として生まれてきたのだ。紀子は40年間恋愛もしなかったのは、どこがで自分が生まれた使命を守っていたからだ。ジッと前世の「旦那」を探す日を、紀子の身体で待っていたのだ。

ジッと待つ紀子の姿を人は、いびつな椅子のようだと言いだした。その噂はたちまち広まり、やがて紀子は座ったままミイラとなってしまった。
人はそれを「人間椅子」と呼んだ。

そして数百年後、数万年後と、何度生まれ変わっても、「旦那」に巡り会うことはなかった。

これが魔のバミューダ海域の伝説なのだ。

(編集部より)本当はこんな物語です!

 美しい閨秀作家のもとに届いた封書。その中には原稿用紙を綴った紙束が入っていました。表題も署名もなく、突然「奥様、」という呼びかけで始まる文章の先には、醜い容貌を持った男の告白がしたためられていたのです。

 腕のいい椅子職人だった男はあるとき、「安楽(コンフォート)」という言葉をそのまま形にしたような、座り心地抜群の椅子を作り出します。あまりの美しさに、男はこの椅子にどこまでもついていきたいと妄想を抱き、椅子の中をくりぬいて、入ってしまうのです。

 椅子のなかで、男は別の快楽をみいだします。次々と腰をかける老若男女の肉体の個性を革一枚で感じ取れる不思議な感触! やがて、触覚と聴覚とわずかな嗅覚をもとにした「椅子の中の恋」に惑溺することになるのです。椅子職人の告白がなぜ作家のもとに送られたのかは小説をお読みいただくとして、カレンさんの物語の主人公・紀子といい、乱歩の主人公の椅子職人といい、恋は人を盲目ならぬ「椅子」にしてしまうものなのでしょうか……。

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滝沢カレン(たきざわかれん)
モデル
1992年、東京生まれ。2008年、雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれモデルデビュー。現在は、雑誌「JJ」(光文社)の専属モデルとして活動している。スタイルブック『地球はココです。私はコレです。』(光文社)、日めくりカレンダー「滝沢カレンダー」(SDP)が絶賛発売中。

この記事で紹介した本

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人間椅子 他九編 (江戸川乱歩文庫)
著者:江戸川 乱歩
出版社:春陽堂書店
価格(紙書籍):810円

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探偵随想 第132号

雑誌

探偵随想 第132号
 平成30・2018年8月25日 秋田稔
 B5判 12ページ

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幻想奇談
 秋田稔
《余風》

「母さん僕だよ」 金田一の聖地・真備にあの人から寄付

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朝日新聞デジタル
 平成30・2018年8月25日 朝日新聞社

「母さん僕だよ」 金田一の聖地・真備にあの人から寄付
 榧場勇太
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「母さん僕だよ」 金田一の聖地・真備にあの人から寄付

榧場勇太
2018年8月25日12時10分

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昨年11月、小説の登場人物に扮して倉敷市真備町を歩く「1000人の金田一耕助」の参加者たち。中には白いマスク姿の「佐清」に扮した人も(川崎修さん提供)

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古谷一行さん演じる金田一耕助。横溝正史の疎開宅のあった倉敷市真備町地区でロケが行われた=2003年1月

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川崎修さんが作成した「名探偵のふるさと募金」の寄付者名簿の一部。「金田一耕助」「スケキヨ」「八つ墓村」など横溝正史にまつわる名前のほか、ミステリー小説や推理小説の登場人物にまつわる名前も少なくない(川崎さん提供)

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泥にまみれた衣装や小道具を前に「衣装の泥はもうとれない」と嘆く川崎修さん=2018年8月3日午後5時0分、岡山県倉敷市真備町岡田、榧場勇太撮影


 寄付者の名前は「佐清(すけきよ)」――。名探偵金田一耕助ファンの「聖地」として知られる岡山県倉敷市真備町に、小説の登場人物の名前を借りた寄付が続々と寄せられている。7月の西日本豪雨で金田一のイベント用の衣装などが浸水。地元有志が修復費用の寄付を呼びかけたところ、遊び心あふれた支援の輪が広がっている。

 倉敷市真備町は、ミステリー小説の巨匠・横溝正史(1902~81)が戦中から疎開して戦後も生活。金田一シリーズを書き始めた場所として知られる。「佐清」とは、映画化され大ヒットした「犬神家の一族」でマスク姿が印象的な登場人物だ。

 金田一ゆかりの地となった真備町では毎年11月、コスプレイベント「1000人の金田一耕助」を開催。ファンが金田一や登場人物になりきって「聖地」を歩くのが恒例だったが、西日本豪雨で真備公民館岡田分館に置いてあった地元有志が寸劇などで使う衣装やゲタ、看板など約50点が泥水につかり、補修が必要になるなどした。

 ボランティアでイベントの運営に参加する「岡田地区まちづくり推進協議会」の川崎修さん(39)がツイッターで復興資金を募ったところ、振込先の「名探偵のふるさと募金」の口座に「金田一耕助」「犬神佐兵衛」「磯川常次郎」「田治見要蔵」ら小説の登場人物のほか、「江戸川乱歩」「アガサ・クリスティー」ら推理小説の巨匠名義の寄付が相次いだ。

 中には「母さん僕だよ佐清だよ」「佐清その頭巾を取っておやり」「祟(たた)りじゃー」など、小説や映画のセリフを意識したとみられる名義も。8月17日時点で、400人以上から210万円の寄付が集まったという。

 「金田一ファンのつながりを感じることができた。災害でつらいときこそ、笑顔になれるような話題が重要。生活の復興が最優先だが、できる限り早くイベントを復活させたい」と川崎さん。市立真備図書館にあった横溝正史の書籍約800冊も浸水で読めなくなるなどしたため、倉敷市に寄付金の一部を寄付して書籍等を購入してもらう予定。寄付の振込先は「楽天銀行ホルン支店普通口座1665613 カワサキ オサム」。川崎さんのツイッターアカウント「@osm4」で寄付の最新状況も発信している。(榧場勇太)

かはづ書屋「Dの再審」、乱歩の小説を原案とした“論争エンターテインメント”

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ステージナタリー
 平成30・2018年8月16日 ナターシャ

かはづ書屋「Dの再審」、乱歩の小説を原案とした“論争エンターテインメント”
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かはづ書屋「Dの再審」、乱歩の小説を原案とした“論争エンターテインメント”

2018年8月16日 12:57

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かはづ書屋「Dの再審」チラシ表

かはづ書屋「Dの再審」が、9月4日から9日まで東京・小劇場楽園で上演される。

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かはづ書屋「Dの再審」チラシ裏

「Dの再審」は同劇団が2016年に上演した“論争エンターテインメント”。江戸川乱歩の小説「D坂の殺人事件」を原案に、脚本・演出を十七戦地の柳井祥緒が手がける。

大正9年、青年・明智小五郎は古本屋で起こった密室殺人事件“D坂の殺人事件”の謎を解き、名探偵として名を馳せる。その50年後、明智の探偵デビュー半世紀を祝う目的で“D坂の殺人事件”の事件記録をもとに模擬裁判が行われることに。明智の名推理を讃えるはずだったが、参加者の1人が異議を唱え始め……。なお9月6日14:00開演回には柳井と編集者の戸川安宣によるアフタートークが実施される。

かはづ書屋「Dの再審」

2018年9月4日(火)~9日(日)
東京都 小劇場楽園

原案:江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
脚本・演出:柳井祥緒
出演:森尾繁弘、島田雅之、市川歩、山本佳希、金崎敬江、田中千佳子、遊佐邦博、木下智恵、黒沢佳奈

辻本先生散る

 任期満了に伴う名張市議会議員選挙はきのう投開票が行われ、辻本進先生は当選を果たすことがおできになりませんでした。

 伊賀タウン情報YOU:【特設】2018年名張市議会議員選挙

 なんとも残念な結果です。

 石が流れて木の葉が沈む、とはまさにこのことでしょう。

 いっぽう、こちら石のみなさん、いや、木の葉のみなさんということになるのか、まあどっちでもいいですけど、衰退一直線の名張市で相変わらずわが世の春なこのみなさんは大変おめでたい結果になりました。


 お口直しをどうぞ。


 アイドルナイトイン名張とか、きのうこんなんやってたんか。

Dの再審

演劇

Dの再審
平成30・2018年9月4日(火)─9日(日)
小劇場楽園(東京都世田谷区北沢2-10-18)
かはづ書屋公演
原案:江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
脚本・演出:柳井祥緒(十七戦地)
出演:森尾繁弘(かはづ書屋)、島田雅之(かはづ書屋/DART'S)、市川歩(かはづ書屋)、山本佳希、金崎敬江(miel)、田中千佳子(チタキヨ)、遊佐邦博(大統領師匠)、木下智恵、黒沢佳奈(火遊び)

 かはづ書屋:Home
 名張人外境ブログ:Dの再審(2016年03月29日)

最終日を迎えました

 選挙戦もきょうが最終日です。

 きのうは新しくこの先生のツイートが加わりました。


 今回の名張市議会議員選挙、ツイート数だけを基準に判断すれば、トップ当選は才色兼備のこの先生だと思います。


 お口直しをどうぞ。


 さて、昨日午後6時ごろ、犬と散歩してる途中で辻本進先生の選挙カーに遭遇し、路肩に停車してくれましたので助手席の辻本先生と固い握手を交わしました。

 選挙カーは戦車隊並み、うぐいす嬢などというじゃらじゃらしたものはいっさい乗せず、男所帯の軽自動車がかすれ気味のバリトンで先生の名を連呼しながら勇往邁進するさまはなかなかに壮観でした。

 名張市内の有権者のみなさん、あすの投票日にはぜひ辻本進先生、辻本進先生をよろしくお願いいたします。

 名張市立図書館の浮沈がかかった重要な選挙となっております。

続きを読む»

台風は過ぎても悩みは尽きぬ

 台風、いかがでしたか。

 当地はこんな感じでした。


 停電したとこもあったようですが、拙宅は異状なし。

 伊賀タウン情報YOU:台風20号 伊賀・名張で32世帯46人避難 停電も(2018年8月23日)

 被害が出た地域のみなさんにお見舞いを申しあげます。

 さて、とりあえず、8月21日火曜日に送信した「市長への手紙」です。

 件名は「続々・お答えは結構です」。

 お世話さまです。

 8月1日付「市長への手紙」への8月8日付ご回答、どうもありがとうございました。

 名張市立図書館のネーミングライツパートナー募集に関して、本年7月1日から31日までに「ネーミングライツに係る新たな情報が得られなかったため、検討は行いませんでした」とのお答えをたまわりました。

 ひきつづき情報収集などにご尽力いただきますようお願いを申しあげますが、平成28年2月の募集で申し込みはおろか問い合わせすら一件もなかった案件ではあり、また、この先どんな情報も得られないことが容易に推測されますことから、このまま再募集を検討する機会さえ設けられずうやむやのうちに打ち過ぎてしまうものと判断されます。

 そもそも再募集を検討いたしますというのが大うそで、一度募集してまったく反応がなかった時点でいっさい沙汰止みになったと考えるのが自然でしょうが、責任回避や自己保身という金科玉条のためなら正直は悪、大うそこそ正義というのがお役所の倫理なのですから、とにかくまあがんばってください。

 さて、以前からお願いしております9月8日開催の全国大会の件、参加者のみなさんは午後2時15分から3時15分まで名張市立図書館でお過ごしの予定で、乱歩コーナーと乱歩関連資料のご紹介のほか、慶應義塾大学推理小説同好会OB会の寄贈図書について昨年9月21日以降の動きのご説明をお願いしておりましたが、できれば同会寄贈図書の保管場所にもご案内いただきたく、よろしくお願い申しあげます。

 また、名張市が誇る伊賀名張の酒・名酒で乾杯を推進する条例や「食べてだあこ」名張のお菓子でおもてなし条例を全国発信するための地元の銘酒銘菓の試飲試食会など、オプションによる多彩なおもてなしをくりひろげていただければ、幸甚これに過ぎるものはありません。

 なお、この「市長への手紙」には、お答えをたまわらなくても結構です。


 同じく8月21日、伊賀市ではこんな動きがあったそうです。

 毎日新聞:市役所移転 複合施設、2年後開設 改修スケジュール案 /三重(2018年8月22日)

 まだよくわかりませんが、現庁舎を解体する線は消えたっぽいと見ていいのでしょうか。

 とにかく現行案では「図書館や忍者関連施設を含む全体のオープンが20年12月ごろ」ということらしく、名張市立図書館の乱歩関連資料を私的に購入し、私の手もとにある乱歩関連資料も抱き合わせで伊賀市に寄贈して、伊賀市の図書館に乱歩関連資料の収集を引き継いでもらうというのが私の作戦なわけなんですけど、やっぱ最大の障害は伊賀市もまた知性に無縁な土地柄であり、乱歩関連資料の収集なんてとてもできないであろうということです。

 いや悩ましいことだなあ。

辻本進先生の公約をどうぞ

 こんなツイートもありました。



 お口直しをどうぞ。


 それから、名張市選挙管理委員会発行の選挙公報、きのう拙宅にポスティングされておりました。

 辻本進先生の枠はこんなんです。

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 具体性ゼロの歯が浮くような公約を並べて地域社会に寄生しようとする候補者が連なるなか、辻本先生の公約は足が地についていてとてもわかりやすいものになっております。

 さて、名張市議選告示翌日の8月20日月曜、こんな「市長への手紙」を送信しました。

 もはや言を左右にすることもできず、見当はずれな見解をリピートするだけの回答をいただくようになってしまいましたので、これはもう限界、これ以上やると担当職員が危ない、と判断して、件名は「続・お答えは結構です」といたしました。

 お世話さまです。

 7月31日付「市長への手紙」への8月8日付ご回答、どうもありがとうございました。

 担当職員のみなさんにおかれましては、市民の質問にまともに答えられるようになるためのお稽古にさっそくご参加いただき、お礼を申しあげます。

 しかしながら、当方はあくまでも旧細川邸の「母屋と蔵」だけを問題にし、「旧細川邸整備に際して新たに増設された厨房などの施設」は無視していただくようにお願いしたのですから、「全体の来館者数」にもとづくご回答をいただいても意味はありません。

 なぜ厨房などの施設を対象外にしたのかというと、名張まちなか再生事業の核であった旧細川邸整備事業の失敗をごまかすために行政と一部の地域住民が癒着結託してどさくさ紛れにでっちあげたワンデイレストランは除外し、名張まちなか再生プランにもともと明記されていた旧細川邸の整備構想が十年後にどんな成果をもたらしたのか、その一点についてお聞きしたかったからにほかなりません。

http://www.city.nabari.lg.jp/s044/10/070/090/240/089004110-machinakasaiseiplan.pdf

 付言いたしますと、かりに中蔵の稼働状況をお知らせいただくのであれば、川蔵と母屋についても同様にお伝えいただかなければ、比較的都合のいい数字だけを操作してその場をやり過ごす欺瞞的答弁であると見なされることになりかねませんから、以後ご注意いただいたほうがいいかもしれません。

 また、平成29年度は二万二千八百人あまりの入館者があり、そのうち七十四人のかたがアンケートにお答えくださいましたというご報告も、普通に読めばアンケートそのものが大多数の入場者から無視されていていかにもインチキめいた印象を与えてしまいますから、今後ご留意が必要であると愚考いたします。

 したがいまして、「アンケート結果、来館者数及び中蔵の稼働率の実績からみまして、まちなかの交流施設、まちなかを訪れていただく拠点施設として一定の成果をあげていると考えております」というのは、残念ながらごまかしやインチキで固めたかなり無理のあるご回答であり、行政の欺瞞や虚偽を問題視する市民の質問にまともにお答えになったと申しあげることはできないと断ぜざるを得ません。

 しかし、「市長への手紙」へのご回答にうそが書かれているのは当たり前のことですから、さらに突っ込んだ質問はいたしません。

 どうぞご安心ください。

 担当職員のみなさんのいっそうのご研鑽に期待し、旧細川邸やなせ宿に関する話題を終わります。

 つづきまして、名張市立図書館の乱歩関連資料収集の件。

 「江戸川乱歩を顕彰し、市民の皆さんに江戸川乱歩についての知識や興味・関心を高めていただくことを目的として行ったものです」と例によって見当はずれなお答えをたまわりましたが、同じことばかりくり返していただいても困ってしまいます。

 しかし、同じ回答ばかりがくり返されるということは、もはやごまかしもはぐらかしも先送りもできなくなり、以前の回答を痴呆のようにくり返すしか手がなくなったということでしょう。

 どうして、こういう悲劇的な結末を迎えなければならなかったのか。

 ひとことでいえば、正直ではなかった、つまりはうそをついたからであって、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集にはこれといった目的はありませんでした、と本当のところをお答えになっていればこんな事態は迎えていなかったはずです。

 これは7月31日付「市長への手紙」でお願いしたところですが、

 「こんにちはッ。お経は読んでも乱歩は読まぬッ。腹が張っても屁はこかぬッ。資料収集のしの字も知らぬッ。図書館法のとも知らぬッ。さ。檀家まわり行かさしてもらわさしてきやさしていただかさしてもらわしてこ。はんにゃはらみたほんまによ。かんじざいぼさつほんでからよ。ぎゃーてーぎゃーてーほんまによ。ごこうのすりきれほんでからよ。大きなお寺ができましたあッ。当寺院では家族葬の場合もお布施は同額とさせていただいておりますなまんだぶなまんだぶなまんだぶなまんだぶ」

 でお馴染みの○○○○さんにお聞きしても、目的などまったくなかったと証言していただけるはずですし、そもそも○○さんには図書館の役割があまり理解できておらず、乱歩関連資料を収集することなど最初から無理であったと申しあげるしかありません。

 なお、なんらかの理由で○○さんに確認することができないとおっしゃるのであれば、ご確認いただかなくても結構ですし、確認できない理由をお聞きすることもいたしません。

 どうぞご安心ください。

 ここで付記しておきますと、名張市立図書館にちゃんとした資料収集ができないのは土地柄のしからしむるところであって、特定の誰かが悪いという問題ではありません。

 名張市のような知性に無縁な土地柄では、図書館による資料収集というごく普通のことがまるでできない、というのはにわかには信じられない事実ですが、今回、一連の「市長への手紙」のやりとりをブログを通じて全国発信したことで、名張市立図書館の実態を浮き彫りにすることができたと思います。

 おつきあいいただいて、どうもありがとうございました。

 次のステップへ進む前に、よろしかったらこちらをどうぞ。

http://nabariningaikyo.blog.fc2.com/blog-entry-83.html

 もうひとつどうぞ。

http://nabariningaikyo.blog.fc2.com/blog-entry-84.html

 まだあります。

http://nabariningaikyo.blog.fc2.com/blog-entry-85.html

 おまけです。

http://nabariningaikyo.blog.fc2.com/blog-entry-86.html

 なお、この「市長への手紙」には、お答えをたまわらなくても結構です。


 このあとは名張市立図書館の乱歩関連資料の一部を購入する作戦に突入するわけですけど、辻本進先生がご当選ということになれば、なにしろ進先生だけに話が進めやすくなるのではないかと思うのですが。

人間豹 江戸川乱歩文庫

書籍

人間豹 江戸川乱歩文庫
 江戸川乱歩
 平成30・2018年7月31日初版第一刷 春陽堂書店 春陽文庫2988
 A6判 カバー 348ページ 本体950円

人間豹
初出:講談倶楽部 昭和9年1月号(24巻1号/1934年1月1日)→昭和10年5月号(25巻5号/1935年5月1日)*15回連載(休載2回)
底本:江戸川乱歩全集第八巻(春陽堂/昭和30・1955年5月30日)
『人間豹』解説
 落合教幸

 春陽堂書店:人間豹 【リニューアル版 】
中 相作

Naka Shosaku

Author:Naka Shosaku
メールはこちらへどうぞ。
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江戸川乱歩電子全集16
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子不語の夢

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